河口湖直通「富士回遊」インバウンド好調で増発 ダイヤ改正 朝の中央線が最大7分速く

JR東日本は2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施し、観光需要の増加に合わせて中央線から富士急行線に乗り入れる特急列車を増発するほか、早朝時間帯に中央快速線上り列車の所要時間を短縮します。

中央線特急「あずさ」「富士回遊」などで運行しているJR東日本E353系電車(たもぞう/写真AC)
中央線特急「あずさ」「富士回遊」などで運行しているJR東日本E353系電車(たもぞう/写真AC)

富士急行線へ「乗り換え不要」支持され1日4往復に

新宿駅〜河口湖駅間を直通で結ぶ特急「富士回遊」は、首都圏から富士山・富士五湖エリアへの観光アクセス向上をうたって2019年3月のダイヤ改正でデビューしました。乗り換えなしで移動できる利便性は特に訪日外国人観光客から支持され、増便の要望も多くあったとのことです。今改正により新宿駅10時台発と河口湖駅14時台発の1往復が増発され、毎日4往復体制となります。

中央線特急ではそのほか、一部「あずさ」の編成両数が東京駅・新宿駅〜松本駅間で9両から12両に増加します。平日早朝に八王子駅発・東京駅行で運転している特急「はちおうじ2号」は、通勤に利用しやすい時間帯に繰り下げられます。

一方、早朝・深夜時間帯に八王子駅と成田空港駅間を直通で結ぶ特急「成田エクスプレス」は、八王子駅〜新宿駅間の運転がすべて取り止められます。「成田エクスプレス」の現行車両であるE259系は今改正から総武本線特急「しおさい」にも投入されることが決まっており、中央線への乗り入れを廃止して車両の運用リソースを捻出する狙いがあると見られます。

(特急「富士回遊」と大月駅直通快速の運転時刻、所要時間を短縮する中央快速線列車など詳細は下の図表を参照)

【時刻表で解説】特急「富士回遊」と大月駅直通快速の運転時刻、所要時間を短縮する中央快速線列車

東京〜大月直通の快速も5往復を新設

中央快速線では、東京駅〜大月駅間を直通運転する10両編成の特別快速または快速列車が日中時間帯を中心に計5往復増やされ、1時間あたりおおむね1本以上利用できるようになります。また、平日の早朝時間帯に上り方面へ向かう快速列車は、途中駅での待ち合わせ場所変更により所要時間が短縮し、立川駅〜新宿駅間で平均2分、最大7分速達化されます。

五日市線では、平日の夕夜間に拝島駅で折り返している一部の列車が青梅線に直通し、立川駅発着となります。八高線では平日9時台後半に運転間隔が開いており、川越駅始発の川越線列車の運転区間を延長することにより高麗川駅〜八王子駅間が1本増発となります。

なお、JR東日本は2024年春から新たなチケットレス商品の発売を計画しています。現在発売中の「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」「お先にトクだ値(乗車券つき)」「中央線東京週末フリー乗車券」の後継商品となる予定で、詳細は2024年1月下旬に発表されます。

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